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駐車場を一括貸しするメリット・デメリットとは?収益と手間のバランスを考える 

2025.06.25

月極駐車場を所有していても、すべての区画を個別に契約していくのは手間がかかり、空きが埋まらず収益が安定しないという悩みも多いのではないでしょうか。そんなときに検討したいのが「一括貸し」という選択肢です。 

法人や業者にまとめて貸し出すことで、管理の負担を減らしつつ、毎月の収入を安定させることができます。この記事では、一括貸しの仕組みから、実際のメリットと注意点、導入に向いているケースまで、駐車場オーナーが知っておきたいポイントをわかりやすく整理してご紹介します。 

そもそも「駐車場の一括貸し」とは? 

法人や業者にまとめて貸し出す仕組み 

駐車場の一括貸しとは、複数の区画をまとめて法人や業者に貸し出す契約形態のこと。たとえば、配送会社や営業車を複数保有する企業、レンタカー会社、不動産管理業者などが契約先になるケースが多く見られます。 

オーナーは1社との契約を結ぶだけで済むため、複数の契約者と個別にやり取りする必要がなく、管理や事務手続きの負担が大幅に軽減されます。 

月極契約との違い 

通常の月極契約では、1台ごとに契約・解約の対応が必要になりますが、一括貸しでは法人側が利用者の管理を担うため、オーナーは利用実態を細かく把握しなくても済むという利点があります。 

ただし、借主が駐車場を第三者に転貸するケースもあり、その可否や条件については契約書でしっかり取り決めておく必要があります。 

駐車場一括貸しのメリット 

毎月の賃料が一定で、収入が読みやすい 

一括貸しの大きな魅力は、収益の安定性にあります。複数の区画を個別に契約していると、空きが出るたびに収入が変動しがちですが、一括で貸し出す場合はたとえ一部が使われていなくても、契約通りの金額が支払われるため、収益は常に一定です。これは資金繰りや収支計画を立てるうえで、大きな安心材料となります。 

管理の手間が軽減される 

借主が法人1社になるため、月極駐車場にありがちな「契約書の作成」「入退去対応」「料金回収」などの業務が大幅に削減されます。これにより、日々の手間が大きく軽減され、時間や労力に余裕が生まれます。特に副業として駐車場を運営している方や、複数の物件を抱えているオーナーには、大きな恩恵があるでしょう。 

一括貸しと月極個別契約の違いを整理すると? 

ここで、一括貸しと月極契約の違いを分かりやすく整理してみましょう。以下の比較は、導入を検討する際の参考になります。 

項目 一括貸し 月極(個別契約) 
契約件数 法人1社とまとめて契約 利用者ごとに個別契約 
管理の手間 大幅に少ない 契約対応やトラブル対応が必要 
賃料の安定性 固定賃料で毎月一定 空きが出れば収入減少 
空き対応 借主側の責任で補充・管理 オーナーが空き対策を行う 

このように、手間や安定性の面で見ると、一括貸しは非常に合理的な運営手段といえます。ただし、次のセクションで触れるように、デメリットもしっかり把握しておくことが大切です。 

駐車場一括貸しのデメリットと注意点 

賃料が固定され、収益の最大化が難しい 

一括貸しでは、すべての区画をまとめて定額で貸し出すため、個別に高い賃料を設定して収益を最大化することが難しくなります。仮にすべての区画が埋まっていても、契約時に決めた金額以上の収入にはならない点は留意が必要です。 

市場の変動に応じた賃料見直しがしにくい 

長期契約の場合、契約期間中に周辺の賃料相場が上がっても、すぐに反映できないことがあります。逆に、借主から賃料の見直しを求められるリスクもあるため、契約書に「見直し条件」や「改定条項」を盛り込むことが重要です。 

一括貸しが向いているケースとは? 

空きが多く、個別契約で埋まりにくい場合 

立地や周辺環境の影響でなかなか個別契約が進まない場合、一括貸しでまとめて借りてもらうことで、空きリスクを解消しやすくなります。企業にとっても、まとまった駐車スペースを確保できるメリットがあります。 

安定した収入を優先したい場合 

多少単価が下がっても、毎月一定額が振り込まれる安心感は大きなものです。とくに、他の収益源がないオーナーや、高齢のオーナーにとっては、一括貸しの安定性が大きな魅力となります。 

管理の手間を最小限に抑えたい場合 

時間的・人的リソースが限られており、管理業務にあまり手をかけられない場合は、一括貸しによって負担を大きく軽減できます。とくに遠方に住んでいる場合や、複数物件を持つ法人オーナーには効果的です。 

一括貸し契約で確認すべきポイント 

契約期間と更新条件 

契約が長期に及ぶ場合、更新条件や自動更新の有無についても事前に確認し、希望に合った運用ができるようにしておきましょう。 

中途解約時の取り決め 

契約途中で解約が発生した場合に備えて、違約金や通知期限を明記しておくことは非常に重要です。トラブルを防ぎ、リスクを最小限に抑えるためにも、曖昧な記載は避けましょう。 

賃料の見直しに関する条項 

周辺相場との乖離を防ぐためにも、定期的な見直しを可能にする条項(たとえばインフレ率や市場動向に応じた調整など)を設けておくと安心です。 

まとめ|一括貸しは、安定性と柔軟性のバランスがポイント 

駐車場の一括貸しは、安定した収入と管理の簡素化という大きなメリットがある一方で、柔軟な運用や収益最大化の面では制約もあります。 

すべての物件に向いているわけではありませんが、条件が合えば非常に有効な選択肢です。契約内容を慎重に見極めながら、信頼できる相手と適切な条件で契約を結ぶことで、長期にわたって安定した運営が可能になります。 

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