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月極駐車場内の放置車両問題を徹底解説 !

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2024.11.25

放置車両、どうしたらいい・・?  

駐車場内での放置車両は、駐車場オーナーや管理者にとって頭の痛い問題です。対処法を理解することで、スムーズに対応することが可能です。本記事では、駐車場内の放置車両について、その背景や影響、解決策、そして予防策を詳しく解説します。 

放置車両とは何か?  

放置車両の法律的な定義 

放置車両とは、所有者が管理を放棄し、不適切な状態で駐車場や路上に残された車両を指します。道路交通法においては、一定期間以上の不法駐車や、撤去命令に応じない車両が対象とされます。一方、民間駐車場では、利用契約に違反して駐車された車両が該当します。今回は主に「利用契約に違反して駐車された車両」に対する対処法をご紹介します。

駐車場内で放置車両が発生する背景  

  • 賃料の未払いが原因の場合 
    駐車場の賃料を支払わずに車両を放置するケースです。滞納する理由は様々ですが、契約者に連絡がつけば、比較的解決しやすいです。 
  • 車両所有者の意図的な放置 
    車両を意図的に放置される場合もあります。不要になった車両の処分費用を惜しんで駐車場にそのまま放置するといったケースで、この場合は確信犯のため、契約者・車の所有者は分かっていますが、連絡しても反応がないことも多いです。 
  • 故障や盗難車両が理由の場合 
    故障や盗難車両で移動できずに放置されることもあります。この場合、車両の所有者自身も問題を把握していない可能性があり、誰が放置しているのか分からないため、解決に手間と時間がかかります。 

放置車両が引き起こす問題点  

駐車場所有者への経済的影響  

放置車両が駐車スペースを占有すると、その区画を他の人へ貸出できなくなるため収益が減少します。放置車両の持ち主の特定・連絡などは、時間と手間がかかり、更には郵送費など連絡にかかるコストは基本的には駐車場所有者の負担となります。

他の利用者への迷惑とサービス低下  

明らかに故障していそうな車が長期間駐車してあると、他の契約者が不審に感じます。防犯の観点からも良い状況とは言えず、改善されない場合は、駐車場オーナーや管理会社に対する信用低下につながる可能性があります。最悪の場合は、他の契約者が解約してしまうかもしれません。 

地域社会や治安への影響  

放置車両は景観や治安の悪化を引き起こします。放置車両が増えると、不法投棄や犯罪の温床になるリスクがあるため、出来るだけ早い解決が望ましいです。 

駐車場管理者が取るべき対応策  

前提として、オーナー様ご自身の敷地内に放置されあた車であっても、勝手に車両を撤去することはできません。無断で撤去すると損害賠償を請求される危険性や、窃盗や器物損壊等の刑事責任を問われる可能性があります。

では、もし駐車場で放置車両があった場合はどうしたらいいのでしょうか?

  1. 車両に警告文を貼ったり、ワイパーに手紙などを挟んでおく
    短時間・短期間の無断駐車であったり、区画を間違えて停めている場合もありますので、手紙で解決できる場合もあります。監視されているという意識付けにもなり効果的ですが、車両に傷をつけるような貼り方はしないよう注意が必要です。

  2. 放置車両の確認と記録
    車両が実際にどのくらい放置されているか確認します。写真や記録を残し、放置期間を明確にしておきましょう。

  3. 警察へ連絡 
    その放置車両が、何かしらの事故・事件にかかわっている場合、警察が介入して対応してくれます。下記4点を確認しましょう。 
     ・車のメーカー、車種  
     ・色 
     ・ナンバー 
     ・放置された日時(事前に記録しておきましょう) 

  4. 所有者特定の方法 
    ナンバーを基に、国土交通省の運輸支局へ車両の所有者照会を行いましょう。 
    ただし、プライバシー保護の観点から、照会するための正当な理由が必要です。 

  5. 公式通知の送付と期限設定 
    所有者照会が完了すると、車両の「登録事項等証明書」が発行され、名前・住所等も記載されています。その住所へ「内容証明郵便」で撤去依頼を送りましょう。
    ここで重要なのが、必ず「内容証明郵便」で発送することです。法的措置をとる前の段階であることを示し、相手へ問題解決への圧力をかけることができます。 

それでも、車を撤去してもらえなかった場合・・・ 

所有者へ連絡しても、連絡が取れない場合もあります。その場合は自分で撤去するしかありません。方法としては、訴訟して所有権を自分にする、車を廃車・売却するなどがありますが、車両移動・撤去に応じてもらえない場合は、裁判所へ申し立てましょう。 

放置車両を防ぐための対策 

監視カメラの設置と巡回 

監視カメラを設置することで、抑止効果が期待できます。加えて定期的な巡回行えば、放置車両の発生を未然に防げます。しかし、かかるコストと手間を考えるとオーナーの負担が大きくなりますので、ここまで対策する場合は管理会社へ任せるという選択肢がおすすめです。  

契約書や利用規約の明確化  

駐車場利用時に契約書や規約で、放置車両に対する対処方針を明確に記載しておくとトラブルを防ぎやすくなり、更には何か起こってしまった場合でも、契約書の内容に沿って対処することが可能になります。また、申込時に緊急連絡先など契約者本人以外の連絡先を把握しておくことも効果的です。万が一契約者本人に連絡が取れなくなったとしても、緊急連絡先の方につながれば、その方から契約者に連絡を取ってもらえたり、代わりに対応してもらえたりする場合もあるからです。

契約書に記載する内容を考えたり、取得した個人情報を管理したり、対策を講じるほどオーナーの負担は増えていきます。ご自身でできる範囲の対策で良いか、管理会社に任せた方が良いのか、コスト面や問題の発生頻度など合わせて検討することが重要です。 

放置車両撤去後の注意点

車両所有者とのトラブル防止策 

月極駐車場の賃料は、立地や需要によって大きく異なります。周辺の相場を調査し、自分の駐車場の特徴(防犯設備や立地条件)を踏まえて適正価格を設定しましょう。 

費用負担の回収方法  

撤去費用は所有者に請求するのが一般的ですが、連絡がつかないなどの理由で回収できない場合もあります。管理会社によっては、この費用も含めて対応してくれる場合もありますので、管理を委託するのも1つの方法です。 

次回の放置防止に向けた改善策   

放置車両が再発しないよう、駐車場の運営方法や監視体制を強化しましょう。 駐車場現地に注意喚起の看板を設置したり、管理会社に管理を委託することも有効です。 

放置車両に関するよくある質問 (FAQ)  

Q1 放置車両を撤去するのにどれくらいの期間がかかるのか?
  通常、通知から撤去までには1~3ヶ月程度かかることが多いです。

Q2 民間駐車場でも警察は介入してくれるのか? 
  基本的に介入しませんが、違法性が確認できる場合には相談が可能です。
  現場で周辺に向けて呼び掛け(アナウンス)をしてくれる場合もありますので、1度相談することを
  おすすめします。 

Q3 放置車両撤去にかかる費用は誰が負担するのか?
  通常は車両所有者が負担しますが、所有者が特定できない場合は駐車場所有者の負担になることが
  一般的です。

Q4 放置車両の所有者が不明の場合はどうするべきか?
  車両所有者が不明な場合は行政機関や弁護士に相談して、法的手続きを進める必要があります

まとめ 放置車両問題への迅速かつ適切な対応を! 

駐車場内の放置車両は、適切な対応と予防策を講じることで、オーナーや管理者の負担を軽減できます。問題が発生した際には、法律を遵守しつつ迅速な行動を心掛けましょう。 

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